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インターンを終えて 塚谷健英

みなさん、こんにちは!インターン生の塚谷です。

インターンを終了するにあたって、気づいたことを共有しようと思います。

僕は短期インターンでしたが、助成金申請、ビザ申請書類作成、委託販売先探しなどの営業、同行支援、SNSの更新、シールデザイン作成、スタディーツアー参加、通訳など、多くの仕事を任せていただきました。

 

それらの仕事をする中で気づいたことが二つあります。一つ目は、求めていることの違いです。

僕は、ミャンマー人と日本人が一緒に鎌倉を観光し、他文化について考えるというスタディーツアーに参加しました。その際、日本人たちで鎌倉の観光コースを考えました。その中で、小町通りで食べ歩きするのがいいという案が出て、皆が賛同しました。

ところが、実際の観光では、ミャンマーの方達は食べ歩きには目もくれず、大仏見学に多くの時間を割きたいとのことでした。

なぜなら、そのミャンマー人たちは、母国の家族を養うため、日本で就職できるよう勉強している留学生です。その子たちにとっては、余計なお金を使いたくない、出来るだけ多くのお金を母国の家族に送金したい、というのが本心です。また、敬虔な仏教徒であるミャンマー人にとっては、大仏を見学し、お祈りすることの方がはるかに大事だったのです。

僕たち日本人は、良かれと思って食べ歩きを提案しましたが、それはミャンマー人が本当に求めていることではありませんでした。

このことから、相手の事情をよく理解し、その都度何を求めているのかを考えていく必要があるということを学びました。

 

もう一つは、直接的に手伝うことだけが支援なのではない、ということです。

例えば、同行支援。これは、日本のシステムや手続きなどに不慣れなミャンマー人たちに同行し、代理での会話や通訳をするといったお手伝いのことです。

同行支援を終えると、ミャンマー人は何度も感謝の意を示してくれ、自分も何か良いことをした気分になります。

一方で、シールデザイン作成やSNS更新なんかは、直接ミャンマー人に関わることはありませんし、感謝されることもありません。

しかし、そのデザインや投稿によって、商品の売れ行きや団体の知名度が上がることで、巡り巡ってミャンマー人支援に利用できるお金が増える可能性があります。

 

このように、直接ミャンマー人に何かすることだけを支援というのではなく、一見支援になっていないように感じることでも、気持ちさえあればどんな形であれ支援に結びつくということを学びました。